このことから、文法のおかしな言葉は、自律神経系に何らかの影響を及ぼすことで「生理的なストレス反応」を起こし得ると結論されました。

研究主任で認知言語学者のダグマー・ディヴジャク(Dagmar Divjak)は次のように述べています。

「従来の研究では、言語認知と自律神経系の相互作用についてはほとんど注目されてきませんでした。

しかし私たちの研究結果は、おかしな文法の認知に応じて自律神経系が反応することを示しており、言語認知がこれまで考えられていた以上に、生理的システムにストレスを含む影響を及ぼすことを明らかにするものです」

言葉遣いの間違いに対して、ネットではすぐに訂正のコメントをする人たちがいます。

こうした人たちを神経質すぎる、細かすぎると感じている人たちは多いかもしれませんが、実際文法の間違いを認識することは体に生理的ストレス反応を引き起こしているようです。

人によっては最初に紹介した漫才のように、発狂してしまうのもあながちおかしなことではないのかもしれません。

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参考文献

Hearing ‘bad grammar’ results in physical signs of stress – new study reveals
https://www.birmingham.ac.uk/news/2023/hearing-bad-grammar-results-in-physical-signs-of-stress-new-study-reveals

Bad grammar cause real physical stress, study finds
https://newatlas.com/science/bad-grammar-physical-stress/

元論文

Physiological responses and cognitive behaviours: Measures of heart rate variability index language knowledge
https://research.birmingham.ac.uk/en/publications/physiological-responses-and-cognitive-behaviours-measures-of-hear