コロコロしたモフモフ。甘ったれで寂しがり屋。ウォンバットには癒ししかありませんよね。

ネットに上がっている動画には、野生のウォンバッドの「背中カイカイ」もいろいろ上がっていて、キュン死する人が続出しています。

おとなしくて、野生でも「ちょっと背中カイカイさせてね」とばかりに寄ってくるウォンバット。でも、このカイカイはウォンバットを滅ぼす危険もあるのです。

それ以外にも、ウォンバットをとりまく危険はどっさり。

でも、ウォンバットもやられているだけではありません。追いつめられると反撃に出ることも。

ウォンバットの最終兵器、それは「おしり」です。

このおしりがめっちゃ凶悪!迫りくる肉食獣を撃退。それでも諦めない相手は、何とおしりで斬殺です!

おしりで斬殺?

いったいどういう秘密があるのか、早速見ていきましょう。

目次

  • ウォンバットの最終兵器はおしり!
  • ゴンドワナ大陸と有袋類の進化

ウォンバットの最終兵器はおしり!

ウォンバットはカンガルーと同様、オーストラリア固有の有袋類です。草食で、おとなしい夜行性。穴を掘って巣にします。穴を掘っても袋に土が入り込まないよう、袋の穴はおしり方向を向いています。うまくできていますね。

こんな動物がいること自体驚異ではと思えるのどかさ
こんな動物がいること自体驚異ではと思えるのどかさ / Credit: Wikimedia Commons

このウォンバット、現在では数が減っています。

ウォンバットは毛皮や肉目的で乱獲されたわけではないのに数を減らしてしまいました。ひとつはオーストラリア大陸に人間が増えたことです。

牧場になるなどして、ウォンバットの生息する土地はどんどん狭められていきました。人間は牛や羊を連れてきたからです。

牛や羊は草食性のため、ウォンバットの餌が減ったほか、どこでも巣穴を掘るため、牧場主によって駆除されたり、巣穴を塞がれたりして牧場から追い出されました。

それ以外にも、狩猟用に連れてこられたウサギがいます。ウサギは繁殖力の高い生き物です。ウォンバットと同様、草食性で穴を掘って巣にしているため、狭くなってきている土地はウサギにも奪われました。

人間が狩猟用に連れてきたウサギも敵になった
人間が狩猟用に連れてきたウサギも敵になった / Credit: Wikimedia Commons