私たちは「設計意図」を理解できるのか?

 カンザス州のエンジニアリング企業「Finite Engineering」も、民間でのリバースエンジニアリングに取り組むひとつだ。担当者のひとりは、「まず、その物体が何のために作られたのか(=設計意図)を考える」と語る。

 もし図面や構造モデルがなければ、定規一本から測定を始め、地道に情報を集める。破損していたり摩耗していたりすれば、推測と補完の作業が必要になる。

 未知の宇宙技術のように「設計意図が一切不明」な場合は、最初から試行錯誤を重ねながら仮説を立て、物理的なテストと解析を繰り返すしかない。まるで“ゼロからの再発明”に近い作業だ。

宇宙人のテクノロジーを解析せよ──「リバースエンジニアリング」は人類最大の難題か?
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E,『TOCANA』より 引用)