公務はプラスが維持されていますが、不動産業に至ってはマイナスの時期も多いようです。
4. 経済活動別の投資・減耗の特徴
今回は日本の経済活動別に、総固定資本形成、固定資本減耗、純固定資本形成についてご紹介しました。
製造業の投資が多く、なおかつ一定水準が維持されている事が特徴的です。
日本の製造業は名目GDPが減少していますが、投資水準が変わらず、実質GDPが増加している事になります。
投資が付加価値(価格 x 数量)の増加ではなく、数量(=実質)の増加に寄与している事になりそうです。また、公共的な投資や家計による住宅投資はかつてよりも減少しています。
これを反映して、不動産業、公務、電気・ガス・空調供給業なども純固定資本形成が大きく減少しています。
固定資産残高が減少しない程度の投資があり、現状維持が続いているといった状況と言えるのではないでしょうか。
経済活動別に見る事で、大変興味深い傾向がいくつも発見できたように思います。
皆さんはどのように考えますか?
編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2025年3月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。