科学とオカルトの狭間で揺れる解釈

 こうした驚異的な発見に対し、一部のオルタナティブ研究者たちは「古代エネルギー装置ではないか」「テスラやクリストファー・ダンが提唱した理論に近い」といった大胆な仮説を唱えている。

 しかし、研究チームは冷静に「現時点ではそのような仮説を支持する科学的根拠はない」と強調。あくまでもデータに基づいた慎重な分析が必要だとしている。

 とはいえ、調査の中心人物マランガ教授は、過去にUFO研究とも関わりがあり、イタリアの全国UFOセンター(CUN)で技術部門の責任者を務めていた経歴もある。このため、一部からは先入観を持たれているものの、彼はピサ大学で化学の教授を務め、国際的な科学誌に50本以上の論文を発表してきた実績ある研究者でもある。