
2025年3月12日にグローバルアリーナ(福岡県宗像市)で開幕したサニックス杯国際ユースサッカー大会2025。アビスパ福岡U18は予選リーグを首位で通過。順位決定トーナメントでは東福岡高校に敗れたものの、3位決定戦でサガン鳥栖U18に勝利し3位で大会を終えた。
ここでは、現地取材を通して見ることのできた福岡U18の新たな挑戦や4月5日に開幕する高円宮杯JFA U18サッカープレミアリーグ2025への期待について、久永辰徳監督と選手のコメントを交えて紹介する。

雨のピッチに苦しんだ東福岡高校戦
予選リーグ3試合を全て勝利し迎えた東福岡高校との1戦。3月15日に行われたこの試合、福岡U18はこれまでと違う条件で臨むこととなった。それは「ピッチコンディションの悪さ」だ。早朝から降った雨の影響で水溜りができ、明らかにボールが転がらない状況。攻撃が上手く行かず東福岡に攻め込まれる場面が多くなると、前半25分過ぎにセットプレーから失点し後半は幾度かゴールに迫るシーンを作るも得点は奪えず55分に再び失点。2対0の敗戦となった。
福岡U18の久永監督が試合後「雨の影響もあって、ピッチコンディションもあって(難しい試合だった)。自分たちのやりたいサッカーというものが、しっかり表現できなかった」と語ったことからも分かるように、慣れないピッチコンディションは試合に大きな影響を与えた。しかし、状況は相手も同じ。そんな中で勝敗を分けたのは、やはりセットプレーと言えるだろう。
「試合が拮抗している中でセットプレーっていうのは展開にはなるんですけど、まんまとこっちは失点してしまった。それで後半はちょっと焦ってしまう。やるべきことを確認したんだけど、やっぱり焦って、やるべきサッカーがうまくできなかったゲームでした」