文明崩壊の主な要因

 研究の主導者である数学者サファ・モテシャリ博士は、「文明の興隆と崩壊は、歴史上繰り返されてきた現象である」と述べる。

 研究では過去の文明崩壊を引き起こした2つの主な要因が特定された。

環境負荷の増大
 文明が発展するにつれて、人口増加と資源の過剰消費が進み、環境への負担が大きくなる。これにより持続可能な生態系が維持できなくなり、結果的に文明が崩壊する。

経済的格差の拡大
 社会が「エリート層(富裕層)」と「一般市民(貧困層)」に二極化することで、経済的な不均衡が生じ、最終的には社会全体が機能しなくなる。この経済格差が拡大すると、富裕層が過剰に資源を消費し、一般市民が食糧難や貧困に陥ることで文明が崩壊する。