「ゼノの地図」時代を超えた測量技術

(画像=画像は「 Fandom 」より,『TOCANA』より 引用)
1380年に描かれたとされるゼノの地図もまた、考古学者を困惑させる一枚だ。この地図には、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、スコットランド、ドイツの海岸線が驚くほど正確に描かれている。さらに、正確な経度と緯度が記されている点が驚異的だ。
通常、経度を測定するにはクロノメーター(高精度な時計)が必要だが、この技術が発明されたのは1765年。それ以前に正確な経度を記した地図が存在するのは、何らかの高度な技術が使われた証拠ではないかと考えられている。
また、ゼノの地図には、氷に覆われる前のグリーンランドの地形が描かれているという。これは「グリーンランドの氷床が過去数千年間変化していない」とする現在の学説に疑問を投げかけるものだ。