騒がしい、強引だといった批判も、日本国内で地方同士が互いに嫌い合うのと大差ない。日本人も海外の観光地や聖地、あるいは国内の韓国関連施設などで冒涜行為をすることがある。文化財保護の観点から警戒すべきなのは当然だが、それを過度に問題視するのは行き過ぎだ。

土地や不動産の取得に関しても、現在の日本では不動産価格が上がりすぎて困っているわけではない。山奥の山林など、日本人に買い手がつかない土地を、将来の投資として外国人が購入することは、むしろ歓迎すべきことだ。もちろん、自衛隊基地周辺などの土地取引は問題だが、それは日本人であっても怪しい人物が関与する可能性がある以上、監視と規制を徹底すれば済む話だ。

京都で中国人が不動産を購入すると文化の危機だと騒ぐ人もいるが、パリではむしろ外国人のほうが古い建物の価値を理解し、高値で購入して質の高い修復を行っている例が多い。京都でも同様のケースが起きており、必ずしも悪いこととは言えない。