どういうことか?実際の自分の生活はメディアが煽るほどに極端な困窮がないのに、他者との比較や過剰な煽り情報で「自分は貧しい」と感じさせられる状態を指すのだ。
それを示すイチエピソードとして、過去に生活保護者が「半額シールのついたお肉しか食べられない」「頻繁に外食ができない。気軽に旅行にもいけない」といった投稿や、東京在住者がいう「年収1000万円でも貧乏」「港区のタワマンに住めない人は貧しい」といった発言があげられる。時折「それのどこが貧しいのか!」と炎上している。
これらは冷静に考えるとおかしいと感じる。そもそも、頻繁に外食をいくという生活は「贅沢」であり、経済的に余裕がないなら栄養価の高い自炊で健康状態を確保して生活基盤の確保が急務なはずだ。
また、日本の年収中央値が400万円台であることを考えると、どう解釈しても給与所得者の5.5%しかいない年収1000万円は「貧困」と言えるはずもなく、仮に住んでいる場所の生活費が高いならよりコストの低い地域への移住を検討するのも選択肢もあるだろう。
背伸びして高い生活費で我慢をするのは、実力に見合わないプライドが高コストになっているに過ぎず、それは他者の目が気になっている「精神的貧困」という解釈になるだろう。
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