図4が純固定資本形成 対GDP比の推移です。
日本は1980年代から1990年代後半にかけてかなり高い水準が続いたようです。
当時はGDPの15~20%もの割合で毎年固定資産が増加し続けていた事になります。
他の主要先進国は5~10%程度で、近年ではやや低下傾向となっていてカナダ以外は0~5%程度で推移しています。
近年の日本の水準は相対的に低いようです。
カナダが比較的高い水準が維持されている事と、韓国がやや低下傾向ながらも10%を超えているのも印象的ですね。
5. 純固定資本形成 対GDP比の国際比較
最後に純固定資本形成 対GDP比の国際比較をしてみましょう。

図5 純固定資本形成 対GDP比 2022年OECD Data Explorerより
図5が2022年のOECD各国の純固定資本形成 対GDP比です。
上位は韓国や東欧諸国が並びます。カナダも相対的に高い水準である事がわかります。
概ね3~7%程度の国が多いようですが、ドイツは1.8%とやや水準が低いのが印象的です。
日本は-0.1%で下から3番目の水準となります。
6. 日本の純固定資本形成の特徴
今回は、各国の純固定資本形成について人口1人あたりのドル換算値と、対GDP比での比較をご紹介しました。
自国のデータだけを見ているとわかりにくいですが、国際比較で相対化してみると日本の特徴も良くわかりますね。
日本は少なくとも1980年代から1990年代後半にかけて相対的に大きな純固定資本形成の水準となっていたようです。
固定資産(土地以外)への投資が、減耗分を大きく上回って、その分だけ固定資産残高が増えていた事になります。
逆に、2000年代以降は相対的に低い水準となっていて、固定資産の蓄積というよりも、その維持が続いているといった印象です。
他国は少しずつ蓄積を増やしていることになりそうです。
日本の特徴が良く表れていて興味深い比較でした。