## ミイラ「アントニオ」の歯に詰め物が?  ザルセ博士によると、調査対象となったミイラ「アントニオ」には28~32本の歯が残っており、一部は損傷していた。さらに、3D再構成技術を用いた分析の結果、歯の並びや構造が霊長類に近いことが判明した。

 また、博士のチームは目の奥にも乾燥した組織が残っていることを発見。これは視神経の痕跡と考えられ、ミイラがかつて生きていた生物である可能性を示唆している。

 ザルセ博士は、「これらのミイラが完全に本物の有機生命体であった証拠だ」と強調している。実際、彼のチームは指紋、骨の摩耗、歯の形成、筋肉の構造、内臓の痕跡まで確認したという。