田沼意次は民間の新規事業を積極的に認可して、幕府への運上金を増やすことで、幕府財政を好転させようとしていた。結果として、平賀源内のような、新しい知識や技術を持っていると自己アピールし、投機的な事業を持ち込む怪しげな「山師」たちを引き付けることになった。昨今も再エネ関係など、政府の「成長戦略」に便乗する形でうさんくさい事業者が暗躍しているとの批判もある。田沼政治の失敗に学ぶべきであろう。