科学的調査と異説

 ツングースカの現場にはこれまで40回以上の探検隊が派遣され、土壌や岩石、樹木のサンプルが採取された。これらの調査では、大規模な隕石衝突や火山爆発の痕跡は発見されず、クレーターも存在しなかった。このため、「隕石説」や「彗星説」はしばしば疑問視されている。

 1973年にはアメリカの物理学者が「小型ブラックホールが地球と衝突した」とする説を提唱した。一方、ロシアの研究者たちは、地球外文明の宇宙船が巨大隕石と衝突して爆発を防いだ可能性を示唆している。彼らによれば、この宇宙船が地球を守るために隕石を破壊したのだという。