「人間が限られた文法規則から無限の文を作り出せる点を強調。従来の行動主義的な言語観(言語は刺激と反応の繰り返しで覚えるという考え)を打ち破るもの」

と言った。これも何のこっちゃ分からん言い回しだが、実はこのチョムスキーの考え方は、後年、リベラルの政治思想に多大な影響を与えることになった。

つまり日本のリベラル政党の考え方の元になった。

生成文法 チョムスキーは、言語が単なる習慣や模倣の産物ではなく、人間に生まれつき備わった能力に基づいていると考えた。これを「普遍文法」と呼び、人間が言語を習得できるのは、脳に内在する文法生成の仕組みがあるからだと主張した。

言語能力と行為の区別 人が持つ言語の知識と、実際に話す際の行為を分けて考えた。現実の会話にはミスや中断があるけど、それは本質的な言語能力とは別だと主張した。

これも何が何だか分からない説明だが、要するに、人間には根源的な言語の機能が備わっているということで、チョムスキーはだからこそ、政治思想におけるアナーキズムを提唱した。つまり、人間には自由意志と言語化する(具体化する)機能が潜在的にあり、それこそが人格権であると主張した。

ようは、個人は政治や政府、国家から自由であるべきで、何となれば、「人間には自己表現の手段があるじゃねえか、それが言語能力だろ?」というのだ。

このチョムスキーのアナキズム(無政府主義)が、ベトナム戦争反対運動やアメリカは侵略主義で他国を蹂躙して富を得ているという主張に帰結する。

・無政府主義 ・メディア批判 ・自由と平等

この3点を主張したチョムスキーは、根底に彼の研究した言語学の持論に基づいている。

反権力・反帝国主義 ベトナム戦争への反対から始まり、イラク戦争やグローバル化による搾取まで、一貫「アメリカは民主主義を掲げるが、実際は他国の主権を侵害している」とか、「資本主義が不平等を助長している」と指摘する。