久々に流れてきたGS CTAはロングの解消だけでなく、一気にショート域まで売り込んだ。これは彼らにとって2年に1回レベルの売却ペースとなる。
DBの統合ポジショニングも26パーセンタイルとかなり軽くなった。
野村によると、ディーラーガンマもスポットの急速な下落に伴いネガティブ域に到達した。JPMのJHEQXのプット買い(ディーラーのプット売り)は5565に刺さっており、それを叩き割ったことで売りが加速しやすくなる構図が月末まで続くと思われる。
更にこのポジションがオープンリーチであったことから5565ブレイクは他の市場参加者の警戒も呼んだ。また下落局面でリアライズドVolが上昇したことでVolコントロールのポジション削減も呼んだ。
先月「今日明日の話ではないが」と前置きしていたのだが、最近隆盛したレバレッジETFのリバランス(エクイティ部分の毀損に伴うデレバレッジ)も下落局面で入った。
GS PBもHF勢のポジション削減を呼んだ。HFなので必ずしもそれが売り圧力になるわけではないが、特に直近で上昇した銘柄のぶん投げが出やすくなる方向に作用したと思われる。
AAIIは極端なまでにベアになった。
NAAIMはかなり悲観的になった。やはりアクティブ機関投資家は個人投資家より下手であると思われる中、AAIIが悲観化しただけでは底打ちにならず、底打ちにはどうしてもNAAIMの悲観化を待たなければならなかった。機関投資家が個人投資家より下手であると思われる中、NAAIMが楽観的である限り下がりやすいのである。
今のポジションを整理すると個人投資家はとっくに悲観化しており、機関投資家は少し前にFMSが示唆した重いポジションを上から下まで持って来られた後に悲観化している。
一方、「買い手が見当たらない」としていた先週とは異なり、CTAは既にショートに転じているため、指数が大きく上昇すればショートカバーニーズが出て来る。