睡眠の質が「陰謀論耐性」を高める?
研究チームは、睡眠を改善することが陰謀論的思考に対する「防御策」になり得ると指摘する。
「睡眠は、精神的健康と認知機能にとって不可欠な要素だ」と語るのは、研究チームを率いたダニエル・ジョリー助教授。
「睡眠不足は、うつや不安、妄想のリスクを高める。それらは陰謀論を信じる心理的要因とも一致する。我々の研究は、睡眠の質を向上させることで、陰謀論の影響を受けにくくする可能性があることを示唆している」と述べている。
近年、アメリカ国防総省の研究機関DARPA(国防高等研究計画局)も、兵士の戦闘パフォーマンス向上を目的に「睡眠の最適化」に関する研究を進めているほど、睡眠が脳機能や判断力に与える影響は大きい。
陰謀論に踊らされるか、それとも冷静に判断できるか――その分かれ道は、意外にも「睡眠の質」にあるのかもしれない。