23歳ながらすでに日本代表の中心選手としての風格が漂うFW久保建英。所属するレアル・ソシエダでも替えの利かない選手となり、チームやファンから絶大な支持を集め圧倒的なスキルと年々高まる得点能力がアジアでは別格の域にある。上田同様、コパ・アメリカ2019でA代表として本格的に台頭した姿は強く印象に残る。同大会ではグループリーグ終了時点で最多となる8本のラストパスを記録し、日本代表の未来を担う存在としての可能性を示していた。W杯で日本がどこまで勝ち進めるかは、久保のパフォーマンスに大きく左右されることが予想される。

5位:堂安律(SCフライブルク/ドイツ1部)
出場試合数:55
26歳にして日本の10番を背負うMF堂安律。2022カタールW杯でのグループリーグ突破は、堂安の活躍無しでは成し得なかっただろう。彼の持ち味である右サイドのカットインから放たれる日本人離れした正確無比なシュート、独特のドリブル、さらに対人守備能力の成長には目を見張るものがある。2019年1月、AFCアジアカップのメンバー選出以降に重ねてきた代表での経験は年齢以上の物を示しており「10番」に相応しい選手としての道を歩んでいる。UEFA主催の大会で今後経験をさらに積むために、所属クラブからのステップアップに期待したいところだ。

4位:伊東純也(スタッド・ランス/フランス1部)
出場試合数:60
無尽蔵のスタミナと相手を置き去りにするスピード、意表を突く洒落たスキルを武器にサイドラインを駆け上がり、日本のサイド攻撃の象徴的な選手として活躍してきたFW伊東純也。W杯本大会時には33歳を迎えベテランとしての役割が求められるだろう。しかし、今シーズンはリーグ・アンで所属チームが下位に低迷しており、チームに2部降格の危機が迫っている。もし、クラブが降格するとW杯を前に移籍も考えられるが、その去就が日本代表でのパフォーマンスにどう影響を与えるかは未知数だ。彼自身のコンディションを維持するためにもリーグ・アンへの残留は絶対条件となるだろう。
