イスラエル史を振り返ると、サウル、ダビデ、ソロモンの3王の統一王国時代があった。イスラエルが栄えた時代だったが、その後、南北に分かれた王国は消滅し、民族は放浪の民となる。 「キング・ビビ」と呼ばれるネタニヤフ首相は「ハマス壊滅」という神に約束した使命を果たして繁栄したイスラエルの国家建設を成し遂げるだろうか。それとも、神との約束を反故して、ソロモン王後のイスラエルの歴史のように、苦難の道を行くだろうか。

トランプ米大統領は2月に入り、ガザからパレスチナ人を隣国アラブの国に移住させ、その後、ガザを世界的なリゾート地として再建するというアイデアを発表している。実現できるか否かは別として、ネタニヤフ氏は盟友トランプ氏の案を「ハマスの壊滅」というトラウマから解放される機会と感じているかもしれない。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年3月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。