燃料電池とバッテリーEV、それぞれのメリットとデメリット


2台の新車価格は、CR-V e:FCEVが809万4900円。レクサスRZ 300eバージョンLは820万円です。*2025年3月現在
ちなみに環境性能に優れたクルマに交付されるCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、FCVのCR-V e:FCEVが255万円、EVのRZ 300eは85万円と大きな開きがあります。



ボディサイズは、CR-V e:FCEVが全長4,805mm×全幅1,865mm×全高1,690mm、ホイールベース2,700mm。
RZ 300eは全長4,805mm×全幅1,895mm×全高1,635mm、ホイールベース2,850mm。
見た目にはそれほど変わりがありませんが、ホイールベースはRZ 300eのほうが長くなっており、1,000mm のカップルディスタンス(前後席間距離)を確保したゆとりある空間を実現しています。



パワートレインは、CR-V e:FCEVは最高出力92.2kW(125PS)の燃料電池(FC)スタックと、最高出力130kW(177PS)、最大トルク310Nmを発生する駆動用モーター、17.7kWhのリチウムイオンバッテリーという構成。
水素一充填あたりの走行可能距離は最大約621km(バッテリーによるEV走行可能距離約61kmを含む)。
対して、RZ300eは最高出力150kW(203.9PS)、最大トルク266Nmを発生するモーターに、総電力量71.4kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、満充電時の走行可能距離は599kmとなっています。
どちらも東京〜大阪をノンストップで走ることができる走行可能距離ですが、EV充電スタンドは日本全国で2万5000以上の拠点が配備されているのに対し、水素ステーションは全国に約160箇所しかなく、東京、愛知、大阪、福岡などの大都市圏に集中して整備されているので、地方での利便性は圧倒的に劣ります。
ただし使用する燃料(電気)を満タンにする時間は、EVが数十分を要するのに対し、FCVは数分とガソリン車と同じ感覚で使えます。