私の感覚ではモノは既に溢れているし、今すぐ買い替えたり買い足したりする必要がないこともあり、モノを買わなくなったのだろうと思います。では何に金を使うのか、と言えば飲食とサービスなのでしょう。サービス消費は人によります。私のように航空機のビジネスクラスに価値を見出せない人もいるので人それぞれかもしれません。

モノの消費が積極的ではなくなったもう一つの理由はモノが家にあると邪魔になる、という理由はあると思います。家の中がモノであふれている人っていますよね。あれがいかにも一世代前の感じがするのです。私は不動産事業をしているので家のインテリアやデザインも気になるところですが、基本的にどの物件も「すっきり」がキーワードです。よって北米住宅はオーブンにしろ、電子レンジにしろ壁収納できっちり収まっているし、冷蔵庫も表面が木目でキッチンのキャビネットと同じようなトーンにしてキッチン全体になじむようなオプションもあります。こういうデザインは日本にはないのですよね。

一度断捨離してみるのもよろしいかと思います。本当に必要なものなんて知れているものです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年3月16日の記事より転載させていただきました。