会社の取引先相手が「オタクのBMW売ってよ」と再三言ってくるので私も以前からEVのSUVにしたいと思っているのですが、会社の右腕(=大蔵省)が「この車は乗りやすいし荷物もたくさん積めるから嫌だ」と拒絶されています。もう11年目なんですが機能的には何も申し分ないことは事実です。月極の駐車場事業をやっているので顧客のクルマを見ても以前ほど買い替える人はいません。多分クルマフリークだった世代が買い替えする年代から外れてきており、次の世代はそこまでクルマに固執しないということもありそうです。
先日、イベント出店してアニメ関係の本などを販売していて思ったこと。売れ線は価格の高いしっかりした本。円換算で一冊7-8000円もする書籍がポンポン出るのですが、安っぽい本やサイズが小さい本は思ったほど売れないのです。つまりオタクがコレクターとして収集する以上、いかにも「スゴーイ!」と思わせるような数百ページもありそうなずっしり重いものを好んで買うのです。きっと家の本棚に並べても人が来た時に自慢できるでしょう。
要はしっかりしたものを厳選して買う、この傾向が出てきているように感じるのです。モノの買い替えサイクルが長くなった理由として壊れなくなったことは大いにあるのですが、もう一つは「良いものは何時までも使える」ということです。これも私の自慢話になるかもしれませんが、19歳の時、英国で短期の英語研修の帰りにパリに褒美旅行で立ち寄った際、スイスのバリーの靴を清水の舞台から飛び降りるぐらいの気持ちで買いました。確か当時でも5万円ぐらいしたと思います。とても履きやすい黒の革靴で大事にして時折履いているのですが、実は今でも時々履いているのです。44年前の靴が今でも履けるのです。
私の物持ちの良さという点ではこの靴と昭和30年代製のナショナルブランド(現パナソニック)製の赤いヘアドライヤー。これ、まだ使える代物です。博物館に寄贈できそうですよね。