日本はその後目減りしていきますが、1990年代終盤あたりから、概ね他の主要先進国と同程度で推移している事がわかります。

ドイツ、イギリスと同じくらいかやや下回る程度のようです。

韓国は相対的に高い水準が続いていて、投資が減耗を大きく上回り、固定資産の蓄積が進んでいる様子が窺えます。

近年ではアメリカも相対的に高めの水準が続いているようです。

3. 1人あたり純固定資本形成の国際比較

続いて企業の1人あたり純固定資本形成について、国際比較してみましょう。

図3 1人あたり純固定資本形成 非金融法人企業 名目 為替レート換算 2022年OECD Data Explorerより

図3が企業の1人あたり純固定資本形成について、2022年の国際比較です。

先進国の中ではスウェーデン、ニュージーランド、デンマーク、韓国、ノルウェーが非常に高い水準で、アメリカも上位に入ります。

日本は36か国中33番目の水準です。

正味の数値なので各国でタイミングによるアップダウンが大きく参考値にしかなりませんが、日本の水準は相対的に低い方になりそうです。

アイルランドが極端にマイナスなのも印象的ですね。

アイルランドは近年急激に投資を増やしていますが、2022年は投資水準が低くなった分だけ、減耗分のマイナス寄与が大きかったようです。

メキシコがマイナスなのも印象的ですね。

4. 純固定資本形成 対GDP比の推移

続いて、企業の純固定資本形成について対GDP比の推移を見てみましょう。

純固定資本形成 対GDP比 = 純固定資本形成 ÷ GDP x 100

経済規模(GDP)に対して、どれだけ正味の資本蓄積があったかを見る指標と言えます。

図4 純固定資本形成 対GDP比 非金融法人企業OECD Data Explorerより

図4が企業の純固定資本形成 対GDP比の推移です。

日本は1980~バブル崩壊まで6%~9%の水準で推移していたようです。

1990年代半ばからは他国と同じくらいの水準で推移していますが、ここ数年ではやや低めとなっています。