■シャンティ・デヴィ
1930年代、インドに住む4歳の少女、シャンティ・デヴィは、遠く離れた都市での過去の生活を思い出し、過去の夫の名前や、住んでいた家について語り、自分の死についても詳しく話した。
興味を持った研究者がシャンティの話を検証したところ、彼女の話は事実であることがわかり、実在の人物や場所と一致していることが確認されたのだ。
■タイの少年
頭に2つのアザを持って生まれたタイの男児は話せるようになったとき、自分は教師であり頭を撃たれて死んだのだという驚くべき話をした。過去の事件記録で銃撃によって死亡した教師が実際にいたことが確認されている。
■ビルマの少年
自分は前世で兵士だったことを覚えていて、胸に銃弾を受けて死亡した経緯を語ったビルマ人の少年には、致命傷を受けたとする胸の部位に生まれつきはっきりとしたアザがあった。
■生まれ変わりに関する科学研究
米バージニア大学の教授である故イアン・スティーブンソン博士(1918-2007)は長年にわたって世界中の何千もの生まれ変わりのケースの調査を行い、前世を思い出す子供たちに焦点を当て、彼らのアザ、行動、記憶を記録した。博士はアザや奇形が前世の傷と関連している可能性があると説明する。
スティーブンソン博士が調査した最も説得力のあるケースの1つには、スリランカ出身の少年が人々や場所の名前など、過去の生活について詳細に語った件があり、捜査官らは後に少年が語った人々や場所は実際に存在していたことを確認している。
バージニア大学のもう一人の研究者、ジム・タッカー博士はスティーブンソン博士の研究を引き継ぎ、前世の記憶を報告した多くの子供たちが、2歳から5歳の間にそれについて話し始めるパターンを突き止めた。これらの記憶は、成長するにつれて薄れていくことが多いこともわかった。

一部の研究者はこれらの事例は意識が肉体を超えて存続する可能性を示唆していると考えている。前世の記憶は本物なのか、それとも脳が偽の記憶を創作しているだけなのか。明確な答えはまだない。
現代科学は量子力学を意識の研究に応用する可能性を探りはじめており、一部の理論家はエネルギーと意識は個人の一生涯に限定されるものではないかもしれないと示唆している。意識が脳とは独立して存在するという考えは、臨死研究や量子物理学などの分野で徐々に支持を集めているのだ。
生まれ変わりの事例を研究している心理学者は、それを偶然の一致として簡単に片付けることはできないと主張している。多くの子供たちが、自然には学べないような細かいことを思い出しており、中には、聞き慣れない言語で話したり、知られていない歴史的事実を語ったり、会ったこともない過去の人物を特定したりする子供もいる。
生まれ変わりの研究が進むにつれて、神経科学、心理学、形而上学の進展と併せて新たな説明が登場してくるかもしれない。それまでは、これらの説明は信者と懐疑論者の双方にとって魅力的なテーマであり続けることだろう。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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