『告知事項あり。 その事故物件で起きること』

「告知事項あり。」の裏側ーー事故物件に新たな価値を生み出すカチモードの挑戦
(画像=撮影:編集部,『TOCANA』より 引用)

――1月22日に出版され、発売約1週間で重版が決定した『告知事項あり。 その事故物件で起きること』ですが、この本を出版するに至った経緯を教えてください。

児玉:最初はカチモードの活動を知ってもらうためにSNSで色々やってみようと動いていました。SNSの中ではX(旧Twitter)が一番性に合っていて、「オバケ調査のカチモードの児玉です」という書き出しで調査内容の報告など日常的なことをポストをしていました。他にはYouTubeなどでちょくちょく体験談をお話させていただいたりしていました。

 そんなある日、出版社のイマジカインフォスさんから「書籍に関してお話したい」という内容のDMがあったんです。お話をしていく中で、「YouTubeなどで話してきたことをまとめてみるのはどうですか?」という提案があったので、「じゃあ書いてみようかな」となったのが大まかな流れですね。

――『告知事項あり。』の中で児玉さんが一番怖いと思ったのはどのエピソードですか?

児玉:やはりTVドラマ化もされた「御札の部屋」が別格ですね。群を抜いています。意味がわからなすぎて……。当時、仲介業者とのやり取りの中で、ある集合住宅の空き部屋である102号室と202号室を見る予定だったんです。ただ、後々管理する予定の物件だったので、共用部分も確認しておこうと思い3階に行ったら、302号室も空き部屋ということがわかりまして…。調べていく内にとんでもないことになってしまいました。もともとオカルト好きだったのですが、子供の頃に見た「あなたの知らない世界」がフラッシュバックしました。

――他にも、特に印象に残っているエピソードはありますか?

児玉:本の最後の方にある「人影が見ている」という話も強烈に印象に残っています。不思議な現象が起こるという事故物件のオーナーさんからの依頼で調査を行い、その結果、実際に不思議な現象が起きたのでカチモードでその物件を借り上げる予定でした。しかし、ある瞬間からオーナーさんの態度が豹変してしまいまして……。今も意味がわからないままです。

――ヤバすぎて本には書けなかった話もあったりするのでしょうか?

児玉:……あります(笑)。以前、YouTubeで話したことはあるのですが、競売物件を落札した際、裁判所が物件に人がいないという証明していたにも関わらず、中に人がいて…、かなり面倒な展開になったことがあります。ジャンルで言えば心霊ではなくヒトコワになりますが、競売物件特有の闇みたいなものはありますね。