過去の噴火との比較

 スパー山は過去にも大規模な噴火を起こしており、特に1953年と1992年の噴火が記録に残っている。これらの噴火は3〜7時間続き、火山灰の噴煙が高度1万5000メートル以上に達した。1992年の噴火では、南アラスカの広範囲にわたって火山灰が降り、アンカレッジでは航空便の遅延や住民への避難勧告が発令された。

 現在の火山活動の兆候は、過去の噴火時と類似しており、科学者たちは同様の規模の爆発的噴火が発生する可能性が高いとみている。

 AVOは、「噴火が起こる場合は、さらに地震活動の増加やガスの放出量の増大、地表温度の上昇が見られる可能性が高い。こうした変化が数日から数週間の追加警告となるだろう」と述べている。

 日本にも桜島や浅間山、御嶽山など数多くの活火山があり、火山の脅威とは決して無縁ではない。アラスカのスパー山の動向は、私たちにとっても他人事ではなく、改めて火山災害への備えを考えるきっかけになるかもしれない。

提供元・TOCANA

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