余談ですが、最近一部の政治家が「大学の無償化」を看板政策として掲げています。

たぶんそういう政治家って、冒頭で出した賃金カーブをイメージし、大卒者を増やせば高賃金の人が増える→経済成長だ!って短絡的に考えてるんでしょうね。

でも上記のロジックからすれば「高賃金のレールの座席数自体は変わらない中で、単に乗車チケットだけが乱発される」という状況になるだけです。

経済成長どころか、大卒チケットは手に入れたけれども、どこにも座れない人間があぶれるだけでしょう(当然ですが高卒者用の椅子にも今さら座れないはず)。

これと言って何のとりえもない文系事務職希望が増えるだけで、建設業や運輸、介護といった業界の人手不足はさらに悪化するんじゃないでしょうか。

以降、

・ジョブ型と学歴別コース別採用は水と油 ・JRが学生に発しているメッセージは、すべてのビジネスパーソンにとっても肝に銘じるべき

※詳細はメルマガにて(夜間飛行)

Q:「ホワイトカラー>エッセンシャルワーカーの価値観はどうやったら変えられますか?」 →A:「10年以内にガラッと変わる気がしています」

Q:「転勤制度はジョブ型移行でどう変わるんでしょうか?」 →A:「転勤制度とジョブ型は本来両立しないはずですが……」

雇用ニュースの深層

Q&Aも受付中、登録は以下から。 ・夜間飛行(金曜配信予定)

編集部より:この記事は城繁幸氏のブログ「Joe’sLabo」2025年3月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はJoe’s Laboをご覧ください。