AIの進化と軍事利用の懸念

 LGMの技術は、よりリアルなAR体験や、より優れたナビゲーション技術に貢献すると期待されている。だが、一方で懸念もある。

 オープンソース・インテリジェンス(OSINT)の専門家エリーゼ・トーマス氏は、この技術が軍事目的や監視技術に利用される可能性を指摘する。LGMが「人間と同じように世界を見ることができる」ならば、それは軍事偵察や犯罪予測システムにも応用できるというのだ。

 さらに、プレイヤーはこのデータ提供の仕組みについて、どこまで理解していたのだろうか?

 ナイアンティックは「スキャン機能はすべて任意であり、プレイヤーの位置情報はAIの学習には利用されない」と説明している。しかし、多くのプレイヤーは、ゲームを通じて世界規模のAI開発に間接的に関わっていたことを知らなかったのではないだろうか。

ポケモンGOが裏で進めていたAIマップ構築!プレイヤーは知らぬ間にデータ提供者に?Nianticはロケット団なのか
(画像=Image by Tox Mendoza from Pixabay,『TOCANA』より 引用)