プレイヤーは「無償の地図作成者」だった?
ナイアンティックは公式ブログでLGMの存在を発表し、その狙いを明らかにした。文章を学習する大規模言語モデル(LLM)があるように、LGMは物理的な世界を理解するためのAIモデルだという。
では、どうやってデータが収集されていたのか?
ナイアンティックは、ポケストップを「スキャン」する機能を通じて、高解像度のGPSタグ付き画像を集めていた。この作業はあくまで任意だったが、プレイヤーたちは新しいAR体験を楽しむために進んでスキャンを行った。その結果、ナイアンティックは従来の地図サービス(衛星画像やストリートビューなど)では捉えきれない、細かな路地や公園、人が集まるスポットの情報をAIに学習させることができた。
「単にゲームをプレイしていただけなのに、実はAIの地図作成に貢献していた」という事実に、多くのプレイヤーは驚きを隠せないのではないだろうか。

(画像=Image by Chris Maguirang from Pixabay,『TOCANA』より 引用)