英語をゼロから勉強する社会人がつまずく3つのポイント
英語をゼロから勉強するのは大変です。実際、学習を始めた多くの人が、途中で挫折してしまいます。社会人がゼロから英語を勉強する際に、特につまずきやすいポイントを3つ紹介します。
- 「勉強しなきゃ」と思いつめ腰が重くなる
- いきなり難しいことから始めてやる気がなくなる
- 成果がすぐに出なくて諦めてしまう
「勉強しなきゃ」と思いつめ腰が重くなる
英語学習は長期戦であり、短期間で成果が出るものではありません。「勉強しなきゃ」という義務感で始めると、すぐにモチベーションが下がり、挫折してしまう可能性があります。
心理的なプレッシャーが大きくなると、勉強に取り掛かること自体難しくなってしまうでしょう。「勉強が捗らなかったらどうしよう」と不安になり、「今日は疲れているから、明日やった方が効率がいいよね」のような言い訳も思い浮かびやすくなります。
いきなり難しいことから始めてやる気がなくなる
英語学習に慣れていない人がいきなり難しい教材や学習方法を選ぶと、挫折してしまう可能性が高くなります。自分のレベルに合わない教材や学習方法を選んでも、勉強はうまく進みません。英語学習への苦手意識が生まれ、やる気がなくなってしまうのです。
社会人には「自分は大人だからできるはずだ」「学生時代に少しは勉強していたし、ゼロから始めるよりはスムーズなはずだ」という自負があります。この自負によりレベルに合わない教材を選んでしまったり、プライドが邪魔して教材や講師のいうことを素直に受け取れなくなってしまったりする人も多いです。
成果がすぐに出なくて諦めてしまう
英語学習には時間がかかります。すぐに成果が出なくても、焦らずに継続することが大切です。先述の「大人だからできるはず」「学生の頃に勉強していた」といった自負を捨て、自分のペースで勉強を続けましょう。詳しくは後述しますが、小さな成長を楽しみながら、着実に成長している自分をほめてあげながら勉強することが大切です。
ゼロから英語を始める社会人が勉強を続ける7つのコツ
ゼロから英語を始める社会人が勉強を続けるコツを7つ紹介します。これらのコツを意識することで、勉強につまずくことを防ぎ、より効果的に学習を進めていけます。
- コツ1.勉強という意識を持たず、子どものように楽しむ
- コツ2.やらないこと、自分に合う方法を探す・決める
- コツ3.ごく小さな変化・成長を楽しむ
- コツ4.手と目が自由になるスキマ時間はテキストで勉強する
- コツ5.生活や家事をこなしながら耳学する
- コツ6.日常生活で英語を読んだり聞き取ってみる
- コツ7.アウトプットを大切にする
コツ1.勉強という意識を持たず、子どものように楽しむ
英語学習を継続するためには、勉強という意識を持たず、子どものように楽しむことが重要です。楽しみながら勉強することで英語学習への抵抗感が減り、英語に触れる時間が増えていきます。
誰かに強制されて実施するわけではないので、参考書を準備する必要はありません。
もちろん、参考書に向かって勉強するのが楽しい場合は、参考書で進めても問題ありませんが、英語学習を楽しむためには、ゲームや動画など、楽しみながら学べる方法を探すのもおすすめです。たとえば好きなアーティストの音楽を聴いたり、好きな映画を英語で観たり、アプリゲームを使ってみるのもおすすめです。
コツ2.やらないこと、自分に合う方法を探す・決める
英語学習を成功させるためには、「何をやらないか」を決めることが重要です。限られた時間の中で効率的に学習するためには、自分に合わない方法を潔く諦め、自分に合った方法を探しましょう。
たとえば「仕事が忙しいときにはやらない」「帰宅時間が20時以降のときは英語学習はお休みする」など決めておくのもおすすめです。ストレスを貯めずに、継続しやすい方法を見つけましょう。
さまざまな学習方法を試してみて、自分にとってわかりやすい方法や楽しい方法を見つけ、継続できる方法を見極めることで、無理なく英語の勉強を続けられます。
コツ3.ごく小さな変化・成長を楽しむ
英語学習は長期戦であり、すぐに成果が出ないことも多いです。私たち人間は変化がない生活を嫌います。勉強しても成果が出なければ、モチベーションはどうしても下がってしまうでしょう。
そこで、小さな変化や成長を楽しむことが大切です。
簡単な英語の文章が読めた、外国人と簡単な会話ができた、“duck”と“dog”の違いを何となく聞き取れたなど、何でも構いません。自分が少しずつ成長していることを、自分で認めてあげるのです。単語をひとつ覚えられただけでも、十分成長したといえるのです。
コツ4.手と目が自由になるスキマ時間はテキストやアプリで勉強する
社会人が英語学習を継続するためには、スキマ時間を有効活用することが重要です。通勤時間や待ち時間など、手と目が自由になるスキマ時間は、テキストで英語学習を進めるのに最適です。
自分のペースで読み進められるテキストは、音声や動画よりも集中して勉強できるでしょう。わからない部分をわかるまで読み込んだり、ページを自由に戻ったり進んだりできます。
また、英語学習アプリも短時間の学習におすすめです。
コツ5.生活や家事をこなしながら耳学する
机や参考書に向かうことだけが勉強ではありません。生活や家事をこなしながら耳学することで、効率的に英語学習を進められるでしょう。
英語の音楽やPodcastを聴くことで、英語を生活の一部に取り入れられます。英語の発音に耳を慣らしたり、家事や入浴、運転中などに単語を覚えたり、さまざまな耳学の方法があります。
コツ6.日常生活で英語を読んだり聞き取ってみる
英語学習を生活の一部に取り入れることで、より効果的に英語力を高められます。日常生活で英語を読んだり聞き取ったりしてみましょう。実際に英語を使ってみることで勉強したことが血肉になり、英語を日常生活に落とし込むことで勉強を習慣化できます。
たとえば電車やバスの車内で流れる英語のアナウンスに耳を傾けてみたり、街中やトイレの貼り紙に書かれた英語を読んでみたりしてみましょう。
このような貼り紙には日本語・英語・中国語などでそれぞれ文章が書いてあります。たとえば「トイレをきれいにつかっていただきありがとうございます」という日本語の下には、「Thank you for keeping the toilet clean.」のような英文があるはずです。日本語部分を隠し、英語で意味を理解してみることで学習に繋がります。
コツ7.アウトプットを大切にする
英語学習において、インプット(知識の吸収)とアウトプット(知識の活用)は車の両輪のように重要です。インプットした知識を実際に使ってみることで、覚えた単語や文法をを定着させられます。
先述の「街中やトイレの貼り紙に書かれた英文を読んでみる」という方法も、立派なアウトプットです。ほかにも英語で簡単な文章を書いてみたり、英語の歌を歌ってみたり、ひとりでもアウトプットはできます。
間違いを恐れずに積極的に英語を使うこと、自分のレベルに合った方法でアウトプットすることが大切です。この意味で、ひとりでできるアウトプット方法をいくつか確保しておくことは重要です。