また、食事以外の生活習慣である運動、喫煙、アルコール摂取、BMIなども考慮に入れ、油の摂取がどれほど死亡リスクに影響するのかを統計的に評価しました。
バター1かけ分をオリーブオイルに置き換えると死亡率が17%低下する
この研究の結果、バターの摂取量が多いほど死亡リスクが高まることが明らかになりました。
具体的には、バターの摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに比べて死亡リスクが15%高いことが示されました。
バターの摂取量が1日10グラム増えるごとに、がんによる死亡リスクは12%増加します。

一方で、植物油の摂取量が多い人ほど死亡リスクが低下することが明らかになりました。
オリーブオイル、キャノーラオイル、大豆油を最も多く摂取する人は、最も少なく摂取した人よりも全死亡リスクが16%低かったのです。
特に、オリーブオイルは心血管疾患のリスク低下に顕著な効果があることが示されました。
植物油の摂取量が1日10グラム増えるごとに、がん死亡率が11%、心血管疾患による死亡リスクが6%減少すると分かりました。
さらに研究チームは、バターを植物油に置き換えた場合のモデルを作成。
これにより彼らは、1日10グラムのバターを同量の植物油に置き換えることで、がん死亡率と総死亡率が17%低下すると結論付けました。
たった1かけのバターをオリーブオイルに置き換えるだけで、これだけの違いが生じるとは驚きです。

では、これらの結果を私たちの食生活にどのように応用できるのでしょうか。
料理にバターを使うのではなく、オリーブオイルやキャノーラオイルを使うことを意識できます。
バターを完全に排除するのではなく、減らすことから始めるとよいでしょう。