シーズナリティは最悪な2月後半~3月初旬という最悪期を通過し、セル・イン・メイまでの長い順風が始まる。毎年この通りになるなら苦労しないものの、2月後半の売り手のショート・エントリーをエンカレッジした条件のうちにシーズナリティが入っていたなら、シーズナリティの通過と共にショートカバーの理由が一つ出来るというものだ。

関税関連のスケジュールのうち、3/12に始まる鉄鋼アルミについては撤廃を期待する声もないだろうから、3/4のように織り込まれていない発動によるリスクオフにベットする必要はないだろう。最大の敵は4/2に始まる本格関税であるがまだ少しだけ時間がある。

フォワードEPSは短い停滞を経て再び上向きになった。今回の下げを主導したのはフォワードPERの調整であることが分かる。従ってゲームチェンジャーがあったわけではないが、それでも政治の不確実性がもたらすフォワードPERの調整余地はいくらでもあるのが辛いところである。

テクニカル。先週の記事が「安直に考えるとナスダックの18370 -19300レンジを意識することになり、先週と違って下値を叩かず、戻り高値を追い掛けないことが求められそうである」と結論付けたのは確かに安直であった。

急落が始まる前からの「ナスダックで見ると12月から続く保ち合いからの下抜けはその間に建てられたロングに対して死刑宣告になってしまう」という見方の方が重要だった。5730近辺に位置する日足200SMAには確かに市場参加者の注目が集まったが、だからと言って跳ね返ったら買っていいわけでも、抜けたのを見て売って意味があるわけでもなく、散々上下ピストンした挙句に引けベースでは守られた。

シーズナリティとNAAIMを頼りに、もう一度「金曜の日足下ヒゲ陽線」を信用してみたいと思う。つまり5666は日足サポートとなる。今回の調整はこれまでのような急落→反発のパターンと少し異なりダラダラとした下落となっており、それは中期的な下向きトレンドに転じた可能性も示唆しているようにも見えるが、その場合「戻り高値の目安探し」という目線になることを考えると、25SMAと50SMAがデッドクロスしている5950 -6000あたりは重いだろう。

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