営業前の屋台の前に座る、番犬ならぬ番猫。

写真を撮ろうとしゃがめば「エサくれるの?!」と寄ってくる。

トラ:お前こないだ俺のおやつ取ったよな?黒:なっ…なんのことですか、兄さん…取ってないっすよ(汗)

茶トラ:「ねぇ…この前のこと怒ってる?」ミケ:「別に」茶トラ:「やっぱ怒ってんじゃん…」

そんな会話を想像しながら島を歩きます。相島の人口は215人。他方猫は200頭いると言われており数が拮抗しています。近年観光客が増えるにつれ猫の持つ病気などを気に掛ける声が上がり月に一度獣医が来て猫の様子を見て回っているそうです。

猫を病気から守るための募金を募る猫地蔵も神社の前に備わっています。

海の向こうに何を見る?

近くに寄っても全然気にせず写真を撮らせてくれます。特にこのジンジャーキャットは始終のんびり。

ブロック塀の上で休む隻眼らしい猫。

パトロール中。

寿司のおこぼれ待ち…?

どっちもネコ。

朝鮮通信使の上陸に用いられた「先波止」。

少し猫から話題を変えましょう。実はこの相島は江戸時代、朝鮮からの派遣団、朝鮮通信使の中継地として利用されていました。江戸時代、日本は鎖国政策を敷いていましたが、朝鮮とは継続的に交易を続けていました。朝鮮から来た朝鮮通信使はこの島を経て大坂、京、江戸に向かっていました。

相島にはそんな朝鮮通信使が利用していた「先波止」などの遺跡が残っています。日本本土を目の前にして、相島はその準備を整える重要な島であり、相島の人々も何度となく彼らをもてなしたといいます。

昨夏、わたしも相島上空を飛んでいました。

相島と志賀島の間の海は福岡空港を離発着する飛行機の航路になっています。島を歩いているとしょっちゅう飛行機が飛んでいく姿を見ることができました。相島周辺は今も変わらず交通の要衝であり続けています。

港に本土から来た次の船が到着しました。私が乗った船と比べると混雑度が高い模様。多くの乗客が相島に降り立ちます。9:00前に島に着くこの船の乗客は釣りのほか猫目当ての方も多くいる模様で、下船後「猫にまっしぐら」な方が大勢いました。猫の写真をゆっくり撮るなら私が乗った7:50発の第一便がおすすめです。

「大人2枚と猫1枚ください。」