会議に招集される者は、その会議の目的に貢献できる役割を果たす必要があります。
責任と権限はイコールにすべきですが、責任と権限の明確化は、参加者がどこまでの意思決定を行えるか(=決めねばならないか)、またはどの程度まで影響を与えることができるかを定義します。責任を持たない参加者が権限のないところに意思決定をしたり、逆に責任・権限を持つ者が参加しない場合、会議は本来の目的を果たせません。
責任・権限の範囲を明確にすることで、会議がスムーズに進行し、重要な決定が迅速に行えるようになります。
会議の参加者を決める基準
参加者を決める基準としては、以下のポイントが挙げられます。以下は特に「進捗報告の会議」について具体的なやり方を取り上げます。
結果に対して責任を持つ人会議で決定した事項を実行に移す責任を負う人物。つまり、実行責任者=部下側にあたります。この人が欠けていると、決定しても実行に移せず、会議の成果が活かされません。
決定権を持つ人議での議題について最終的に意思決定を行う責任を負う人。これにはリーダーや上司が該当します。上司は部下の責任を包含する関係であるので、実行責任者=部下側の責任に対して管理責任が発生している人を招集します。
必要な情報を提供できる人マスト条件ではありませんが、会議で必要な情報を提供する者や、特定の領域に関する知識を持つ専門家が参加しても良いです。これらの参加者が不足すると、意思決定が不完全なものになりやすいです。しかし、役割はあくまで知識の共有であり、意思決定を行う権限はありません。
役割がない人が参加するリスク
役割を構成する要素は責任と権限ですが、意味がない参加者がいると、会議の進行に無駄な時間を費やし、重要な決定が遅れるなど、以下のような問題が生じる可能性があります。
議論が脱線する重要でないトピックや、決定権のない参加者が関わることで、会議が本来の目的から逸れることがあります。
時間の浪費