期待と懸念“絶滅動物の復活”は正しいのか?

 しかし、専門家の間では懐疑的な声も多い。遺伝子編集による“再野生化”にはリスクが伴う。オオカミやゾウなどの種が人間との軋轢を生み出してきた歴史を考えると、マンモスを復活させた場合、彼らは何を食べ、どこで生きるのか、どのように保護されるのかなど、多くの課題が残る。

 また、進化の過程で失われた遺伝子を再び組み込むことが、生態系にどのような影響を与えるのかも未知数だ。スコットランド国立博物館の古生物学者エルサ・パンチロリ氏は「温暖化が進む世界で、寒冷適応した生物を蘇らせるというのは矛盾している」と指摘する。