さらに研究チームは、宇宙服のグローブが手指の関節の可動域を制限し、強い圧力をかけることで、血流の減少・組織の損傷・爪の剥離が起きやすくなることを確認しています。
また、グローブには手指を暖めるヒーターが備わっているにもかかわらず、宇宙飛行士たちは以前から「船外活動中に指先が冷たく感じることがあった」と報告することがありました。
この現象については長らく謎のままでしたが、おそらく手指の血液循環が阻害されたことが原因と考えられています。
次世代スーツで「手のケガ」を解消できるか?
NASAが使用する宇宙服は40年以上前から更新されておらず、宇宙飛行士たちの手のケガの問題も解消されてきませんでした。
しかしNASAとアメリカの宇宙インフラ開発会社のAxiom Spaceは今年3月、来たるアルテミス計画に向けた次世代型宇宙服「AxEMU」を発表しました。

黒とオレンジのシックな色を基調としたAxEMUは、今までの大柄なスーツに比べて非常にスリムで、柔軟性や安全性、着心地の良さに長けているといいます。
さらに全身にわたって可動域を大きく向上させているという。
まだ実用されてはいないものの、この次世代スーツにより、船外活動での手のケガがなくなるかもしれません。
実はロストテクノロジー化していた宇宙服!月面探査に向け40年ぶりに新型へ更新!
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参考文献
A Horrifying Thing Happens to Your Fingernails After a Walk in Space
https://www.sciencealert.com/a-horrifying-thing-happens-to-your-fingernails-after-a-walk-in-space