孤立した文明ではなかった

 これまでエルサルバドルは、古代において他の中米地域と比べ文化的に孤立していたと考えられていた。その一因として、西暦400〜500年に起きたイロパンゴ火山の大噴火が挙げられる。この災害により、多くの遺物が火山灰に埋もれ、ヴェスヴィオ火山の噴火の10倍規模の壊滅的被害をもたらした。

 さらに、現在のエルサルバドルは人口密度が高く、考古学的調査が難しいことも過去の文化の解明を妨げてきた。しかし今回の発見により、エルサルバドルは決して孤立していたのではなく、広範囲な文化交流を行っていたことが示された。

 シマンスキー氏も「この発見は、エルサルバドルが文化的に遅れていたという誤解を覆すものだ」と語っている。

 今回の発見により、エルサルバドルの先住民文化は、単なる孤立した文明ではなく、グアテマラやニカラグアなどの広範囲な地域と文化を共有していたことが示された。そして、それを証明する鍵となったのが、驚きと戸惑いの表情を浮かべる5体の人形である。

 考古学的には、これらの人形は儀式で「神話や歴史を演じる」ための道具だったと考えられている。しかし、どう見てもその表情は何かを訴えかけているようにも見える。「こんな顔にしないでくれ」とでも言いたかったのか、それとも2400年前の演者たちが、観客の前で表情豊かに物語を伝えようとした結果なのか……。

 時代を超えてもなお、見る者に強烈なインパクトを与えるこの人形。古代の芸術センスは、意外にもユーモラスだったのかもしれない。

提供元・TOCANA

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