わたしがお世話になったのはステイイン材木栄屋さんという旅館でした。後ろにも有馬館という旅館がありますが、やや大きめの旅館は先ほど紹介した鶴の休石とは少し離れた「新湯」と呼ばれるエリアにあります。上山温泉は鶴脛町や新湯のほか十日町、高松など7つの地域からなる温泉の総称です。
ステイイン材木栄屋さんに投宿し、雪道を歩きまわったあとの冷えた体を温めます。さっぱりとしたお湯は赤ちゃんでも安心して入れると言われる優しい泉質です。塩化物泉なので湯冷めしにくく寒冷地の温泉として最適なお湯でもあります。
湯上り、ロビーでワンコインで地酒や地ワインを楽しめるコーナーがありました。山形は地酒もおいしいですしワインの産地でもあります。500円かかりますがこれはうれしいサービスです。
というわけで暫く部屋に帰らずワインを堪能しました。初めて訪ねた上山。決して大きな町ではありませんが城も温泉も市街地の中にまとまってあって旅をしやすい町だと感じました。山形市内に泊まるのもいいですが電車で15分ほどでアクセスできます。せっかくなら城を眺めた後に温泉に浸かれる上山に来るのがいいのではないかと思いました。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年3月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。