製造・建設現場の人気が低い理由
では、製造・建設現場の人気が低い理由はなんなのか。
「まず、生涯得られる収入の水準が低い点が挙げられます。こうした職種はたくさん働けば収入もそれなりに高くなる傾向があるのですが、若くて体力があるうちは稼げても体力が落ちたり、体を壊してしまうと働ける時間が減ることで収入が下がります。長期的にみると、ずっと稼ぎ続けることは難しいし、他の仕事に転職するなどの潰しが効かない。一方、ホワイトカラーの場合、これまでは年功序列によって企業に長く務めるほど給与が上がり続けていましたし、比較的潰しも効きます」(川畑氏)
現在、大卒就職者はどのような職種・業種を志望する傾向が強いのか。
「東京大学など難関大学の学生の間では経営コンサルタントなどが人気です。専門職とみられがちですが、実はそれほど専門的な職種ではなく、仕事を通じてビジネス総合力を得られるという点が好まれるようです。今も昔もプロフェッショナルな専門性を身につけたいと考えるよりも『潰しが効くスキルや経験を得たい』という風潮が強いように思います」