何より、縦方向の振動だけで泡が自由自在に水平方向へ走り回るという事実は、流体力学の常識を大きく塗り替えるものです。
対称性の破れが新たな自己推進のメカニズムを生み出すという点は、泡だけに留まらず、他の流体や浮遊物質へも適用できる可能性があります。
今後の研究によって、同じ原理を使った新奇な現象やロボティクス的応用などが次々と提案されるかもしれません。
ギャロッピング・バブルの発見は、私たちが見慣れた“泡”という存在に、まだ見ぬ豊かな可能性を秘めていることを改めて示したと言えるでしょう。
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元論文
Galloping Bubbles
https://doi.org/10.1038/s41467-025-56611-5
ライター
川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。
編集者
ナゾロジー 編集部