コメの話。昨日、米が無くなったのでスーパーに行くといつも買うカリフォルニア米は6.8㌔で約1500円。つまり5㌔換算で1100円、安いです。ふと横を見るとメード イン ジャパンのコメがあるわあるわ、いつの間にこんなに増えたのか、というぐらいです。山形、新潟、秋田から北海道産まで価格は新潟産を除き5㌔3300円。確か日本で3600円ぐらいだった気がするので日本よりカナダの方が安いということになります。アメリカでも日本米が溢れているという話を聞くので日本で騒いでいる「消えたコメ」は輸出された可能性が高いと思います。日本米の需要は北米より中国など東アジアの方がはるかに高いはずで相当量が「海外流出」した気がします。ちなみにメード イン チャイナの米もスーパーに売っていて、いかにも高級そうなパッケージに圧縮梱包してあり5㌔2000円程度。見た目だけならはるかによさげでした。
ふと思い出すのが6-7年前、東北の某県が「わが県のコメを買ってください」と当地でキャンペーンに精力をあげていたことです。その頃は日本の食品を海外で売り出していきたいという農水省の肝いりもありました。少子化の上にパン食や麺類の消費が増え、米の消費が伸びないので海外に販路を見出そうという話でした。一方で農水省は減反も指導し、「コメの消費は減る見込み。だから需給ギャップ分を輸出に回す」という方針だったと思います。それが気候変動や減反に農家の減少で供給が極端にブレるというリスクを考えなかったのか、一種の二律背反の農水省の政策がマズったのか、いずれにせよ、米は売れないとか価格維持が必要だという当たり前はすっかり裏目に出た格好です。
当たり前が当たり前ではなくなる時、必ず失敗を伴います。当然私もいくつかのケースで「あれぇ、潮目が変わったのかな?」と感じることはよくあります。それが潮目だけならまた元に戻るのですが、そうではなく、ギアチェンジで常識感が変わっていくということがあるのです。私もなるべく将来見通しはするようにしていますが、世の中の動きが全部正確に読めるわけではありません。