具体的には、

・ブロッコリースプラウトエキス群(35名) → 150μmolのスルフォラファンを含むブロッコリースプラウトエキスを摂取

・プラセボ群(39名) → 見た目が同じだがスルフォラファンを含まないプラセボを摂取

そして12週間後の空腹時の血糖値の変化を評価します。

その結果、ブロッコリースプラウトエキス群では、プラセボ群に比べて、有意な血糖値の低下が見られることがわかりました。

さらなる分析で、スルフォラファンの効果は個人の体質や腸内細菌叢によっても異なることが示されています。

特に「BT2160」という腸内細菌に関する遺伝子を多く持つ人では、血糖値の低下が顕著になっていました。

これはBT2160がスルフォラファンを活性化させて、効果を高めるからだと考えられています。

またBMI値が低め〜軽度の肥満の人もスルフォラファンの作用が高くなっていました。

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Credit: canva

では、なぜスルフォラファンは血糖値の改善に効果的なのでしょうか?

今回の研究では、スルフォラファンが肝臓での糖新生(体がブドウ糖を新たに作る過程)を抑制することが確認されました。

通常、私たちの体は食事の合間にエネルギーを確保するために肝臓でブドウ糖を生成します。

しかし前糖尿病や2型糖尿病の人では、この糖新生が過剰に進行することがあり、血糖値の上昇を引き起こします。

スルフォラファンは、この過程を抑えることで血糖値を下げる作用を持つことが示されたのです。

本研究は、毎日の食事にブロッコリースプラウトを取り入れることで、血糖値を改善できる可能性があることを示しました。

またスルフォラファンはブロッコリースプラウトだけでなく、芽キャベツやキャベツ、カリフラワー、ケール、白菜、菜の花などにも含まれています。

糖尿病のリスクが高い人や血糖値が気になる方は、これらの野菜を日々の食事に取り入れることで、効果的に血糖値を改善できるかもしれません。