これはイルカとシャチも同じで、イルカはサバやイワシのような小魚を主食としますが、シャチはアザラシやサメ、クジラなど大型の獲物を狙うので強力な噛む力が必要なのです。

また他にも、有袋(ゆうたい)類のフクロミツスイや花蜜食のコウモリのように、体は小さいものの蜜を吸うために鼻先を長くしている例もあります。

このように哺乳類の顔の長さは、食べるものによっても左右されるのです。

そして研究者らは、哺乳類の中の例外中の例外として「ヒト」を挙げました。

私たちヒトは同じ霊長類の中では大型の種ですが、極端なまでに顔の短い種です。

これは私たちヒトが餌を探したり、細かく切り刻んだりするのに、口ではなく手先と道具を使うように進化したことに理由があるとチームは指摘します。

他の哺乳類たちが顔の長さで補った器用さを、ヒトは手先によって獲得したのでしょう。

これはシンプルな理屈でありながら、非常にロジカルに哺乳類の顔の長さの理由を説明できており、興味深い研究です。

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参考文献

Why the long face? Now we know
https://news.flinders.edu.au/blog/2023/12/15/why-the-long-face-now-we-know/

There’s a Surprisingly Simple Explanation For Why Horses Have Long Faces
https://www.sciencealert.com/theres-a-surprisingly-simple-explanation-for-why-horses-have-long-faces

元論文

Facing the facts: adaptive trade-offs along body size ranges determine mammalian craniofacial scaling
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/brv.13032