他の遺跡との関連

 サリスベリー平原周辺では、ストーンヘンジのような巨大な男根の石柱は発見されていない。しかし、ストーンヘンジ建設と同時期の小型の男性シンボルをかたどった彫刻が、遺跡から2マイルほど離れた場所で複数見つかっている。さらに、ネオリシック(新石器時代)のヨーロッパやアジアでは、こうしたシンボルが宗教的儀式に重要な役割を果たしていた例が数多く報告されている。

太陽と月、男性と女性の対比

 ストーンヘンジが天体の動きと密接に関係していることは、これまでの研究でも明らかにされてきた。特に夏至の日には「ヒールストーン」の背後から太陽が昇り、その光がストーンヘンジの中心を照らす。この現象は、石器時代の人々にとって季節の移り変わりを知らせる重要な指標だったと考えられている。

 ミーデン教授は、ストーン67がストーンヘンジの「至聖所」に位置し、特別な儀式に使われていた可能性を示唆する。また、彼の研究によると、ストーンヘンジは単に太陽と関連するだけでなく、月の動きとも一致していることが判明した。特に、四つの「ステーションストーン」と呼ばれる石の配置は、18年に一度の「月の最高潮(ルナースタンドスティル)」と一致しており、これは月と太陽の交わりを象徴する重要な意味を持つ可能性がある。

【衝撃】ストーンヘンジは「男根の神殿」だった!?新たな学説が浮上
(画像=画像はUnsplashのAnkit Soodより,『TOCANA』より 引用)

 この理論によれば、ストーンヘンジは「男性的な太陽」と「女性的な月」の融合を表す象徴的な神殿だったのではないかという。実際、古代ヨーロッパやアジアの文化では、太陽は男性的な力、月は女性的な力を象徴するとされ、それらの組み合わせが豊穣や生命の誕生を意味すると考えられていた。

 ミーデン教授の新説は、ストーンヘンジが単なる天体観測所ではなく、生命の誕生や豊穣を祈るための神聖な場所だった可能性を示唆している。

 もちろん、すべてが確定した事実ではない。しかし、ストーン67の形状や配置、そして新石器時代の文化的背景を考慮すると、ストーンヘンジが「生命の根源」に関する重要な儀式の場だったという説には、一考の価値があるかもしれない。

提供元・TOCANA

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