ブリヂストンからクムホに交換して1年が経過
エクスタPS71に交換して1年が経過して感じたことは、総合的に必要にして十分な走行性能を維持しているということです。スポーツタイヤとして考えると、もう少しグリップ力が欲しいと感じる場面もありますが、日常使いにおいて特に大きな不満はありません。
ただ、エクスタPS71を日常使いしているときに気になることがあるのも事実です。例えば、駐車場の出入口にある段差やちょっとした路面の継ぎ目などで突き上げるショックを感じることがあります。このような表現をすると乗り心地が悪いように聞こえてしまいますが、“タイヤそのものの剛性の高さがわずかなショックとして感じることがある”と捉えれば気になることではありません。
また、路面状況をダイレクトに伝えるパターンノイズも気にし始めると気になるポイントです。路面の状態が変化すると、その変化をダイレクトに耳から感じられます。これをパタンノイズと捉えることもできますが、“路面状況を把握するための情報”と捉えれば、そこまで気になることはないでしょう。
いずれのショックやノイズは、気にし始めると気になるものの、同乗者が不快になったり会話ができなかったりするほどヒドいものではありません。そのため、許容範囲のショックやノイズといえるでしょう。
剛性の高さを感じるコーナリング

新車装着されていたタイヤのときに気になっていたコーナリング時のロールは、ビード部の強化部材によりタイヤのたわみが抑えられているため、コーナリング時にタイヤの接地感が希薄になったり、遠心力によって外側に膨らんだりする症状が減少しました。
加えて、ステアリングを操作したときのレスポンスも以前のタイヤ(BSトランザT005)より向上した感覚があります。「ステアリングを切る→ホイールが向きを変える→タイヤの向きが変わる」という一連の流れの中で、“タイヤの向きが変わる”という段階のレスポンスが向上し、素直なハンドリングになりました。
ステアリング操作に対するレスポンスが良くなったということは、ステアリングを無駄に多く切らなくてもスッとクルマが反応してくれることを意味します。そのため、緊急回避をする際にも役立つだろうと感じました。