次世代バッテリー

現在AESCではNMCを中心にバッテリーを生産し、Gen4が主流だ。そして茨城工場ではGen5が出荷される予定で、研究レベルではGen7がまもなく終了するというスピード感で開発されている。この第4世代のNMCは0ー80%までの急速充電では35分程度かかっているが、Gen6、7になると15分から10分程度に短縮することができるという。

もっとも車両側のインバータの進化や給電装置の高電圧化など、急速充電にはバッテリー本体以外の進化も必要であり、まだまだ可能性は広がることは間違いない。

AESC バッテリーから見る自動車産業の変革期
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

さて、AESCでもうひとつ重視しているのがリサイクルだ。地産地消の中にはリサイクルも含まれており、クルマで使い終わったバッテリーは定置型へと。また使い切ったバッテリーは分解して材料を取り出すとった循環型リサイクルを構築する必要があり、リサイクルの技術とサプライチェーンの構築も必要だとしている。

このようにEVを取り巻く多くの産業が、新たなフェーズでのビジネスへと変化しており、求められる性能や機能にも変化が生まれてきている。さらにトランプ政権のように政治的な駆け引きに産業取引も使われるように変わり、自動車産業だけが変革期にいるわけではなさそうだ。そうした中でもバッテリーは基幹産業であり、マストアイテムだけに成長が期待できる領域と言えるだろう。

*資料提供:AESC、経済産業省

提供・AUTO PROVE

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