そして2024年12月には、やはり人工筋肉と薄いスキンで構成された人型ロボットの上半身が公開されています。

確かにリアルですが、このロボットを見た人々の多くは、その外見に不気味さを感じました。

それから2カ月後、クローン社は新たな動画を公開しました。

それが、「クローンハンド」の技術を全身に応用した新型ロボット「Protoclone」です。

クローンハンドから全身へ!宙吊りにされた人型ロボット「Protoclone」を公開

2025年2月に公開された動画では、人型ロボット「Protoclone」が宙吊りにされています。

足をジタバタさせる様子は、どこか不気味で、私たちにさらなる恐怖心を植え付けます。

一見、動きが少ないように思えますが、足の細かな点に着目すると、足首や膝の動きは、やはり人間のそれに近いものだと分かります。

では、「Protoclone」はどのようにして、こうしたリアルな動きを再現したのでしょうか。

Protocloneでは、これまでの試作品と同じように、人工筋肉を利用することで、よりしなやかで自然な動きを可能にしています。

この人工筋肉は、圧力を利用した特殊な繊維で構成されており、人間の筋肉と同じように収縮と弛緩をすることで関節を動かします。

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全身が人工筋肉で構成される人型ロボット「Protoclone」 / Credit:Clone(YouTube)_Protoclone: Bipedal Musculoskeletal Android V1(2025)