ウクライナのNATO加盟が停戦の条件となれば、ロシアが応じる可能性はゼロに等しい。しかし、停戦後にプーチンが約束を破り、ウクライナ侵略を再開すれば、その瞬間にウクライナはNATO加盟国として保護され、NATOが即座に軍事行動を起こす。この案は、現在、抑止としての同盟関係があり、重んじられているが「開戦後」に同盟国になるというのは、色々な側面で難しい。ワシントンで議論されているが、欧州側やNATO内での協議は進んでいない。

そして、「自国優先の普通の国」へと変容したトランプのアメリカは、もはやその戦略に関与しない可能性が高い。