ゾウの鼻には、赤ちゃんの時点で約1000本のヒゲが生えており、特に鼻先に密集しています。
そして論文では、「この鼻のヒゲが、物体を感知したり、鼻の上で物体のバランスを保ったりするのに役立っている可能性」が示されました。
さらに最近の研究では、ゾウの鼻の「伸び方」にも秘密が隠されていると分かりました。
ゾウは長い鼻を効率的に動かしている!バナナも剥ける!
ゾウの鼻が自由自在に動いている様子を見ると、その鼻は全体が同じ仕方で伸びているように感じるものです。
しかし、アメリカのジョージア工科大学(GATech)の2022年の研究では、ゾウの鼻は、全体が均等に伸びるのではなく、先端の方から先に伸びはじめ、根元に近づくほどあまり伸びないことが分かりました。
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その理由について研究チームは、「鼻の先端部を伸ばして、根元をそれほど動かさないのは、(使う筋肉が少ないので)動かすのが楽だからだと考えられます」と述べています。
ゾウたちは、膨大な数の筋肉で構成されている鼻だからこそ、ちゃんとエネルギーを節約して、効率よく動かしていたのです。
実はあまり研究が進んでいないゾウの鼻のメカニズムに進展! 優先的に伸びやすい箇所がある
ここまで、ゾウの鼻に秘められた「器用さの秘密」を考えてきました。
ではゾウは、これらの能力を用いて、どれほどの作業ができるのでしょうか。
Baby elephant asking for treats
pic.twitter.com/CtY5iU2iXR— Science girl (@gunsnrosesgirl3) December 16, 2024
Xの投稿で示されたように、野菜や果物をつかむことは簡単です。
また、ドイツのベルリン・フンボルト大学(Humboldt University of Berlin)の2023年の別の研究では、ゾウがその鼻を使ってバナナの皮を剥けると報告されました。