そして将来は修繕費用が賄えずにスラム化するでしょう。

kurosuke/iStock

更に問題なのはタワマンの建設で、減少している建設業界のリソースを食いつぶしていることです。ただでさえも人件費やコストが高騰し公共建築などの計画が見直されています。中野のサンプラザの建て替で、高さ200メートルのマンション含む計画が費用が倍増して中止になりました。それでも区長はタワマン作りたいらしいです。

駅すぐ前にマンションだけ作っても乗数効果はないでしょう。しかも工事費高騰で相当値上げしないと割に合わない。サンプラザは改修して使い続けるべきです。ホールとしても2千人のキャパでちょうどいいサイズです。計画ではこの何倍も大きなキャパンのホール作る予定でしたが、少子高齢化に加えて、同じ規模のコンサートホールは多く、競合が激しい。しかも建設費の高騰と、円安で外タレの招聘のコストも高騰しているので稼働率は維持できなかったでしょう。

こういうタワマンで建設業界のリソースをムダ遣いせずに、橋梁やトンネルといった不可欠なインフラの維持にリソースを割くべきです。

そのためにはタワマンの建設を制限すべきです。また住宅をつくるならばむしろ駅前などのマッチ箱みたいな一戸建てを潰して低層マンションにすべきです。マッチ箱の上に一階がカーポートや車庫なので一階の住居面積は低い。そしてジジババになれば二階に上がるのは大変苦痛になるし、難しくもなるでしょう。

であればこの手の家には固定資産税を増やして賃貸の低層マンションにすべきです。分譲マンションでは管理組合の問題があって老齢化か外国人が多くなると機能しません。ですから持ち家から賃貸に国の政策を変更すべきです。合わせて老齢を理由に賃貸を断るのを規制することも必要です。

【本日の市ケ谷の噂】 以前は陸自は准看護師になれば技術陸曹で2曹、救急救命士は国家資格がもらえる制度で海自と空自は准看護師として養成され救急救命士になっても士長という制度だった。現在は陸海空のいずれも准看護師は3曹救急救命士になれば2曹で揃えられている。